一条工務店 i-smartで家づくり⑬　パノラマウィンドウとは？スリットスライダーとは？

一条工務店 i-smartで家づくり⑬　パノラマウィンドウとは？スリットスライダーとは？

一条工務店の家では有名な2つですが、採用するには間取りや構造など準備が必要です。注意点を含めて紹介します。

パノラマウィンドウとスリットスライダー

解放感があるパノラマウィンドウはi-smartのみ採用できる仕様です。

標準仕様で採用できるスリットスライダーは部屋のアクセントとなる建具です。

パノラマウィンドウを採用するには？

パノラマウィンドウは1マスを91㎝として３マスと４マスがあり、

広告によく載っている開放感のある大きな窓、一条工務店の特徴の一つです。

まず、絶対条件として窓のマス＋左右ともに1マス以上が必要になります。
つまり4マス(12尺)＋2マスの合計６マスは最低でも必要です。そして見た目で分からないのが耐力が足りるか？耐震等級3が標準の一条工務店では3マス(9尺)はすんなり通ると思います。しかし4マス(12尺)になった途端に難しくなります。

この一番大きなFIX窓も採用するにはルールが厳しいようです。
吹き抜けなどで採用すると上からの日光が入って明るくなります。

パノラマウィンドウのデメリット

窓の位置

建売住宅でよくあるのが道路側に駐車場、そして道路側に大きなリビング窓がある家

確かに駐車場は道路側として、道路側は空間があるため大きな窓があると採光ができて明るくなります。

見たことないでしょうか？道路側のリビング窓はほとんどカーテンが閉まったままかシャッターが降りたまま…。

4マスもある大きな窓が道路側にあると、まぁどうなるかは容易に想像できますね。

実は昼間は窓ガラスの反射で道路側からは見えにくいんですけど、見られている感はどうしてもあるのでやっぱりハニカムシェードを降ろすでしょう。
そうすると開放感もなくなり採光もできなくなります。

側面にパノラマウィンドウを配置すると、隣家との距離や窓の位置を考慮して配置、つまり間取りの制約が出てきます。隣家が建て直ししたら窓の位置も変わりますからそんな先まで考えられません。
それなりの敷地も必要になるということですね。

大きな引き違い窓

パノラマウィンドウは大きな引き違い窓です。

断熱性能は窓の性能が大きく関わってきます。
窓の中でも特に引き違い窓は断熱性が低いのでそれだけ大きな窓を設置することは、気密性を下げることに繋がります。

ただ一条工務店だからこそ他の性能でカバーできるとも言えますね。

間取りの制約　一条ルール

最初の方で載せた一条工務店の建築例写真にあるように、3マス4マスのパノラマウィンドウを1階と2階に同じサイズの窓を採用するには？

当然ですが、少なくとも同じ幅が必要です。
1階リビングなら広くとって4マスパノラマウィンドウはいいですが、
2階にもリビングぐらいの空間(部屋や廊下)がないと採用できません。
1階と2階の2世帯住宅ならできそうですが…。考えてみると展示場はそんな風になってますね。

準防火地域、防火地域では窓の選択肢が減る

4マスパノラマウィンドウはＪサッシのみ、つまりノーマル地域の窓です。一番大きなFIX窓もJサッシのみです。

準防火地域になるとＦサッシとなり、3マスパノラマはありますが、4マスは不可です。

防火地域はＹサッシ。3マスも不可です。

他には横長のFIX窓もJサッシのみです。
下の写真ではノーマルJサッシは全て採用可。準防火Fサッシは左2種のみ。防火Yサッシはどれも不可です。

他のハウスメーカーや工務店では準防火地域や防火地域だと網入りガラスになったり、アルミ樹脂複合サッシの場合が多いです。こんなやつですね。

一条工務店では地域毎に種類制限はありますが、すべてペアまたはトリプルガラスで樹脂サッシを採用できるのはメリットです。もちろん防火対応費用が一括だとざっくり100万円ほどかかるのですが、他のメーカーで同じ仕様の窓にするともっと費用がかかります。

できるだけ延焼ラインを超えるように家の配置や間取りを調整することで、部分的に算出すれば一括より費用を抑えられますので、上手く調整してください。覚えておいて損はありません。

スリットスライダーを採用するには？

i-smartではスリットスライダーが1か所標準2本まで(単位は枚数ではなく本数です)で付けられます。

ただし見て分かるように4マス分の幅が必要です。
3マスでは2本を設置できません。3マスだと1本設置になります。

3マス幅に1本は稼働、もう1本固定で2本設置はできません。動かさなくても2本設置してある方がいいと思い聞いてみましたがダメでした。

色は2色、スリットのガラスは透明とかすみがあります。標準に含まれているのでできるだけ2本採用したいですね。「1か所」という表記なので標準から扉1本減らしても減額なしです。2本を1本ずつで2か所も標準内でできません。2か所目は追加のオプションとなります。

追加は1か所(49,000円/1本)(98,000円/2本)で、そこは本数によって費用が変わります。

腑に落ちない…。

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まとめ

大きな窓は明るい印象になり、開放感も出ていいですね。4マスパノラマウィンドウに2枚のスリットスライダー、そして吹き抜け上に一番大きなFIX窓。ぜひ実現してください。

以上、「一条工務店 i-smartで家づくり⑬　パノラマウィンドウとは？スリットスライダーとは？」でした。