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住宅展示場に行く前に⑤ 断熱材を知っておこう!グラスウール、ウレタンフォーム、セルロースファイバーとは

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住宅展示場に行く前に⑤ 断熱材を知っておこう!グラスウール、ウレタンフォーム、セルロースファイバーとは

家の仕様で重要なものに「断熱材」があります。断熱ができていないと冷暖房の効率が悪くなり、暖房をつけても冬は寒いなど無駄に光熱費がかかります。施工業者によっては断熱材に何を使用するのか選べる場合があります。断熱材の種類だけでなくその厚みや密度によって性能が変わります。自分の家にどの断熱材が採用されているのか知っておきましょう。

うさ
うさ
断熱材にはどんな種類があるの?

無機繊維系、発泡プラスチック系、木質繊維系、天然素材系など約10種類ほどあるので、

しば先輩
しば先輩
代表的な「グラスウール」「ウレタンフォーム」「セルロースファイバー」の3つを知っておけば十分!

ではそれぞれどんな断熱材か紹介します。

グラスウール(無機繊維系)

グラスウールはコスパ最強と言われています。安価で断熱性能は高いため、一気に広まったようです。しかし正しい施工をしていなかった業者がいたために悪いイメージも広まってしまいました。実際どうなのかというと、

しば先輩
しば先輩
断熱材の性能は優秀…ただし施工次第

※画像引用:マグ・イゾベール株式会社サイト

グラスウールには大きく2種類あり、一つは「袋入り」「耳付き」、もう一つは「袋なし」「裸」のものがあります。上の写真左のように「袋入り」でコンセントボックスや筋交いで押し込んだだけの施工をすると壁内結露や気密性が悪くなります。写真右のように「袋入り」でもきちんと施工すれば問題ありません。

タイトル写真のような「袋なし」のグラスウールで施工されているところは、正しい施工をしているからこそで、高気密高断熱の家を得意としている工務店、『新住協』や『パッシブハウス・ジャパン』加盟店から探しやすいと思います。

グラスウールは大手ハウスメーカーでも使用している断熱材です。無機質のガラス原料のため、不燃材(燃えない)です。虫が食ったりもしないため優秀です。

グレードは16Kや24Kという表記になっており、16Kは16kg/m3という密度を表しています。16より24の方が密度が増すので性能は上がります。オプションとなるので費用と相談してください。

しば先輩
しば先輩
しっかりと施工してもらえるメーカー・工務店か確認して!

ウレタンフォーム(発泡プラスチック系)

隙間なく施工しやすいことから増えています。主に2種類知っておけばいいです。

現場で吹き付けて発泡するものと、工場でボードの状態ではめこむものがあります。工務店では現場発泡、ハウスメーカーでは工場で外壁パネルにはめこんであることが多いです。

グラスウールでは手間がかかる(問題になりやすい)コンセント周りや入り組んだ部分も、 現場で吹き付け発泡してすき間を埋めるので、高気密高断熱仕様の家に合っています。

新築はもちろんリフォーム工事でよく使われています。住友不動産でも注文住宅はグラスウールですが、リフォーム事業の新築そっくりさんは既存の形を活かせて使い勝手がいいので現場発泡を採用していると聞きました。

高気密高断熱の代表ハウスメーカー「一条工務店」は硬質ウレタンフォームを採用しています。LIXIL(リクシル)のスーパーウォールも硬質ウレタンフォームです。性能は問題なしですね。

※画像引用:一条工務店サイト

ウレタンフォームのデメリットは、現場発泡作業は専門業者が施工するので費用が上がりやすいです。標準仕様に組込まれている場合は見えていませんが、坪単価に入っています。

また他の断熱材と比較して燃えやすいという点があります。あくまで比較するとであり、防耐火構造に適合しているので、そこまで問題視するものではないと思います。

セルロースファイバー(木質繊維系)

『断熱材として最強』と言われています。セルロース(セルローズ)ファイバーは自然派素材の家でよく目にする断熱材です。原料は新聞紙や段ボールなど天然木質繊維系原料のため、木と同じ性質なので木造住宅との相性がいいです。ホウ酸などを加えて防燃・防虫効果を高めています。

※画像引用:日本セルローズファイバー工業会サイト

工法はシートを貼った中に充填して施工するためすき間をなくし高い気密性、防音・吸音に優れていると言われています。また、素材が木質・紙なので吸放湿性があり、内部結露を抑制できます。壁内結露は20年間無結露保証の制度があるのも安心です。施工は専門業者で行うので責任施工体制が完備されています。

日本セルローズファイバー工業会の資料はこちら

デメリットとしては、専門業者による施工のためオプションとなり費用が上がる、施工エリア・提携している業者が限られる点です。気に入った工務店でセルロースファイバーを採用したいと思っても、業者が提携していないことがあります。セルロースファイバーにしたいと思ったら、まず対応できるハウスメーカー、工務店を探すことからスタートです。

自然派素材の家をコンセプトにしている工務店は比較的対応できるところが多いです。ちなみにハウスメーカーでは北陸中心に展開しているイシカワグループの「ステーツ」は対応可能でした。日本全国展開ではないので、対応地域だといいですね。

施工業者によって使える断熱材や工法が決まっている

ハウスメーカー、工務店によって使っている断熱材が決まっています。

しば先輩
しば先輩
袋なしのグラスファイバーセルロースファイバーで施工できる業者は限られているよ~
つまり施工できるハウスメーカー・工務店をまず探すことになるでしょう。

袋なしのグラスファイバーなら『新住協』や『パッシブハウス・ジャパン』加盟の工務店は対応しているところが比較的多いです。

設計事務所も提携している施工業者が対応不可能な場合があるので事前に確認しておきましょう。

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うさ
うさ
試してみる!

まとめ

断熱材はその種類だけでなく、厚みや密度によって性能が違います。多くの種類があるので代表的な「グラスウール」「ウレタンフォーム」「セルロースファイバー」の3つの概要だけ知っておけば十分だと思います。ほぼこの3種類のどれかということが多く、あとはグレードで16Kや24Kだったり、ボードの厚みが違うだけです。

うさ
うさ
自然素材がいいな~「セルロースファイバー」が気になる~!
しば先輩
しば先輩
それなら「セルロースファイバー」「地域名」対応できるハウスメーカーや工務店を検索すればいいよ!

以上、「住宅展示場に行く前に⑤ 断熱材を知っておこう!グラスウール、ウレタンフォーム、セルロースファイバーとは」でした。

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