住宅展示場に行く前に⑤ 断熱材を知っておこう!グラスウール、ウレタンフォーム、セルロースファイバーとは
家の仕様で重要なものに「断熱材」があります。断熱ができていないと冷暖房の効率が悪くなり、暖房をつけても冬は寒いなど無駄に光熱費がかかります。施工業者によっては断熱材に何を使用するのか選べる場合があります。断熱材の種類だけでなくその厚みや密度によって性能が変わります。自分の家にどの断熱材が採用されているのか知っておきましょう。
無機繊維系、発泡プラスチック系、木質繊維系、天然素材系など約10種類ほどあるので、
ではそれぞれどんな断熱材か紹介します。
グラスウール(無機繊維系)
グラスウールはコスパ最強と言われています。安価で断熱性能は高いため、一気に広まったようです。しかし正しい施工をしていなかった業者がいたために悪いイメージも広まってしまいました。実際どうなのかというと、
※画像引用:マグ・イゾベール株式会社サイト
タイトル写真のような「袋なし」のグラスウールで施工されているところは、正しい施工をしているからこそで、高気密高断熱の家を得意としている工務店、『新住協』や『パッシブハウス・ジャパン』加盟店から探しやすいと思います。
グレードは16Kや24Kという表記になっており、16Kは16kg/m3という密度を表しています。16より24の方が密度が増すので性能は上がります。オプションとなるので費用と相談してください。
ウレタンフォーム(発泡プラスチック系)
隙間なく施工しやすいことから増えています。主に2種類知っておけばいいです。
現場で吹き付けて発泡するものと、工場でボードの状態ではめこむものがあります。工務店では現場発泡、ハウスメーカーでは工場で外壁パネルにはめこんであることが多いです。
グラスウールでは手間がかかる(問題になりやすい)コンセント周りや入り組んだ部分も、 現場で吹き付け発泡してすき間を埋めるので、高気密高断熱仕様の家に合っています。
新築はもちろんリフォーム工事でよく使われています。住友不動産でも注文住宅はグラスウールですが、リフォーム事業の新築そっくりさんは既存の形を活かせて使い勝手がいいので現場発泡を採用していると聞きました。
※画像引用:一条工務店サイト
また他の断熱材と比較して燃えやすいという点があります。あくまで比較するとであり、防耐火構造に適合しているので、そこまで問題視するものではないと思います。
セルロースファイバー(木質繊維系)
『断熱材として最強』と言われています。セルロース(セルローズ)ファイバーは自然派素材の家でよく目にする断熱材です。原料は新聞紙や段ボールなど天然木質繊維系原料のため、木と同じ性質なので木造住宅との相性がいいです。ホウ酸などを加えて防燃・防虫効果を高めています。
※画像引用:日本セルローズファイバー工業会サイト
日本セルローズファイバー工業会の資料はこちら
デメリットとしては、専門業者による施工のためオプションとなり費用が上がる、施工エリア・提携している業者が限られる点です。気に入った工務店でセルロースファイバーを採用したいと思っても、業者が提携していないことがあります。セルロースファイバーにしたいと思ったら、まず対応できるハウスメーカー、工務店を探すことからスタートです。
自然派素材の家をコンセプトにしている工務店は比較的対応できるところが多いです。ちなみにハウスメーカーでは北陸中心に展開しているイシカワグループの「ステーツ」は対応可能でした。日本全国展開ではないので、対応地域だといいですね。
施工業者によって使える断熱材や工法が決まっている
ハウスメーカー、工務店によって使っている断熱材が決まっています。
袋なしのグラスファイバーなら『新住協』や『パッシブハウス・ジャパン』加盟の工務店は対応しているところが比較的多いです。
設計事務所も提携している施工業者が対応不可能な場合があるので事前に確認しておきましょう。
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まとめ
断熱材はその種類だけでなく、厚みや密度によって性能が違います。多くの種類があるので代表的な「グラスウール」「ウレタンフォーム」「セルロースファイバー」の3つの概要だけ知っておけば十分だと思います。ほぼこの3種類のどれかということが多く、あとはグレードで16Kや24Kだったり、ボードの厚みが違うだけです。
以上、「住宅展示場に行く前に⑤ 断熱材を知っておこう!グラスウール、ウレタンフォーム、セルロースファイバーとは」でした。