住宅展示場に行く前に⑰『地元の工務店・地元の設計事務所』とは?性能とその見積もりは?
家はどこに依頼して建ててもらう?
大手ハウスメーカーは住宅展示会場に行ったり、この記事一番下のタウンライフに登録すれば話ができますね。では地元の工務店や設計事務所はどうすれば良いのでしょうか?
地元工務店・地元の設計事務所の情報は?
情報誌や地域新聞などに広告がよく入っています。市内のバスに広告が載っていることもあります。見学会などの情報も折り込みチラシで入っていることが多いです。
今はホームページやSNSなどで情報発信されている工務店も多いので、検索して直接連絡をするのもいいです。
京都では京都リビング新聞社が発行しているリビング京都という情報誌があります。私はその中に京都で活躍する工務店や設計事務所が紹介されている「京都でかなえる家づくり」という情報サイト(※別ウィンドウで開きます)と発刊している住宅本を入手して利用しました。※画像引用:リビング京都サイト
工務店とは?
工務店といっても小規模(近所、または同県内)から中規模(周辺地域、または複数地域)などさまざまです。
市内で地域密着数十年などの工務店だと安心感がありますね。そういう工務店だと普段生活している時にも建築中の家を目にすることがあると思います。ハウスメーカーで建てるより費用が抑えられます。
工務店についてはこちらを参照ください。
設計事務所とは?
設計事務所には1級建築士や2級建築士が在籍していて、家づくりで必要となる『設計』を依頼するところです。
間取りやデザインだけでなく家の仕様、つまり断熱材の種類やグレード、ペアガラス・トリプルガラスにする、外壁の材質や屋根、キッチンなどの住宅設備の選定も行います。
設計事務所に依頼をした場合、設計士は家の設計の範囲を行っており、提携されている工務店が実際に家を建てます。窓口は設計事務所です。
一方、設計士が不在の工務店に依頼をした場合は、工務店から設計事務所にプラン作成が送られます。例えば上記と同じ工務店と設計事務所が関わっていたとしても、窓口は工務店になります。
設計事務所に依頼するメリットは?
設計事務所が窓口だと、予算や取り入れたい仕様を伝えておくと、対応できる技術をもった工務店を予算調整しながら選定してもらえます。
設計事務所ならではのメリットがあり、家の仕様・間取り・外観やデザインなどプランは何でも自由で、ハウスメーカーや工務店では得られないオンリーワンの家づくりができます。
もちろん予算に応じてですが。
ハウスメーカーや工務店では基本となる規格があり、その規格に合わせた仕様が決まっていてその中からの選択、場合によっては一択になります。
例えば、ある工務店の断熱材はクラスウールだけ、とか現場発泡ウレタンも選べますなどですね。
設計事務所に依頼するデメリットは?
多くのメリットがあるだけにデメリットがはっきりしています。
・設計費用がハウスメーカーや工務店より高額になる
・設計士との相性が大きく影響しやすい
設計費用については、だいたいハウスメーカーで50~100万円、工務店で20~50万円ぐらいの範囲で設定されています。
設計事務所では300万円や本体価格の7%などと設定されています。
7%だとすると、本体価格3,000万円だと210万円ですね。
また、最初のプラン提案時点で、5万円など費用が発生することが多いです。
相性については、大きな設計事務所だと設計士が複数名在籍していて、誰が担当になるのか分かりません。これはハウスメーカーでも同じことが言えますが、工務店の場合はだいたい1~2名在籍なのでほぼ決まってます。
また、その設計士のセンスが大きく影響しますので、合えば合うほど満足しますが、「え?」となる危険性もありますね。
地元だからこその補助金制度がある?
全国対象のZEHはハウスメーカーでも時期と枠次第で申請できます。それだけではなく地元の工務店であれば地域型住宅グリーン化事業補助金も申請できる工務店があります。実績を聞いてみると良いです。
見積りは?
いくつか見積り依頼をしました。
SW工法の工務店もあるので、それは除いて4社。設計事務所は松尾設計室を除いて2社。
工務店4社はそれぞれ売りにしているものが違うため見積り額を単純比較は難しいです。
●A社-昔ながらの在来工法で木にこだわった工務店(少々高めの35坪で約3,300万円)
●B社-高気密高断熱にこだわった工務店(高性能のためそれなり35坪で約3,100万円強)
●C社-メーターモジュールでゆったりした空間とコスパ重視の工務店(低価格で現場発泡ウレタン仕様 35坪で約2,800万円)
●自然素材にこだわった三原工務店はこちら
SW工法についてはこちら
設計事務所2社は
●D社-高気密高断熱パッシブハウスの設計士(B社と提携しており35坪で約3,100万円強)
●E社-高気密高断熱 否定派の設計士(予算に合わせて調整、約3,000万円で可)
●松尾設計室についてはこちら
設計事務所は設計士の考えが大きく影響するのでしっかり見極めてください。
例えば設計事務所のE社は、間取りの提案を依頼することは、設計を依頼する前提であるということ、またどうせ窓を開けるからと高気密高断熱 否定派でした。
私は松尾設計室やパッシブハウスの考えに魅力を感じたので、窓を開けたいときは開けるとしても、窓を閉めている状態での気密は欲しいと思ったので候補からは外しました。
【PR】おすすめの間取りプラン・見積りサイト
何社か話をしたけど、他にも探したい!でも時間が取れないという場合、下のバナーにある【PR】タウンライフでは無料で間取りプランと見積りを作成してもらえます。 住宅展示場で実際に家を見ながら説明を聞いて、希望を伝えて…は時間がかかります。 特にお子さんを連れてといると長時間持ちません。私も1日2社回れたらいい方でした。 展示場に行く前に、だいたいのイメージをつかむのにオススメです!ハウスメーカーによって売りにしている部分や各メーカーの相場やラインナップなど情報を事前入手できます。 ハウスメーカーは大手有名ハウスメーカーを含む600社以上が参加しているのが魅力です。 しかも3分で登録可能と便利です。「電話も面倒なら連絡方法にメール希望と書いておけばOK」
まとめ
地元の工務店は地域密着型でいつでも相談に行けますね。
以上、「住宅展示場に行く前に⑰『地元の工務店・地元の設計事務所』とは?性能とその見積もりは?」でした。